
- 「ガス屋の窓口が気になるけど、営業電話が面倒そう」
- 「一括見積もりでガス代を安くしたいけど、連絡先を教えるのが不安」
プロパンガス代を下げたいけれど、このような不安で一括見積もりに踏み出せない人は多いのではないでしょうか。名前も聞いたことのない会社に連絡先を渡して、ガス会社を紹介してもらう。慎重になるのが普通だと思います。
我が家は2025年2月、青森県の賃貸戸建てへの引っ越しでガス屋の窓口を使い、不動産会社の指定業者より従量単価が517円安い会社と契約しました。押し売りなどは1回もなく、契約から1年5か月たったいまも従量単価は1円も動いていません。
本記事では、問い合わせメールから開通までのタイムライン、請求金額まで、我が家の実体験を紹介します。
使ってみた結論は、「怪しい」「しつこい」と言われるようなことは起きなかったということです。見積もりは無料なので、いまのガス代が高すぎないかを確認するだけでも使う価値があります。
この記事でわかること
- 実際に使って分かった良かった点・気になった点
- 「怪しい」「しつこい」という評判の真相
- 問い合わせから開通までのタイムライン
- 賃貸戸建てでガス会社を変える手順
ガス屋の窓口を実際に使った評価|良かった点・気になった点
2025年2月、青森県の賃貸戸建てへの引っ越しでガス屋の窓口の一括見積もりを使いました。問い合わせから開通まで一通り経験して、良かった点と気になった点の両方があります。
良かった点
- 手数料が無料で、追加請求もなかった
- 連絡は希望どおりメール中心で、共働き・育児中でも進められた
- 大家の委任状取得まで代行してくれた
- 灯油給湯と伝えると、条件に合うガス会社を選んで提案してくれた
- 不動産会社の指定業者よりも、従量単価が1m³あたり517円安い会社と契約できた
気になった点
- 要望欄に「メール希望」と書いても、確認の電話は5回あった
- ガス会社変更後、メールマガジンが定期的に届く。停止はいつでも可能
- アパート・マンションでは入居者の希望だけでは使えず、大家の同意が前提になる
ガス屋の窓口の口コミ・評判を調べてわかったこと
XとYahoo!知恵袋で口コミを調べると、料金が下がったという声が目立ちます。
Xの利用者より
乗り換えたら、去年8月は8000円台だったガス代が、今年8月の明細は3719円になっていた。今の明細を確認する価値がある。
料金が下がったという声は複数見られます。一方で、手数料が無料であることや、安さのからくりを疑う声もあります。
Xの利用者より
ガス屋の窓口は信用できるのか。不当な値上げを監視すると言うが、基本料1,500円・1㎥330円で全件やっていけるのか。電話した客だけがその料金なら不審だ。
後から値上げされるのでは、と心配する声も見かけます。
Yahoo!知恵袋の相談より
ガス屋の窓口で安くなったという人がいる一方、後から値上げされるという情報も見かけて、申し込むか迷っている。
安すぎる料金や後の値上げへの不安は、もっともです。我が家も同じ気持ちのまま問い合わせました。実際にどうだったかは記事の後半で詳しく紹介しますが、追加請求はなく、提示された単価もそのまま契約に反映されました。
口コミを調べて分かったこと
XとYahoo!知恵袋を調べた範囲では、詐欺や金銭被害を訴える報告は見つからず、無料の仕組みや安さを疑う不安の声が中心でした。「怪しい」は実害の告発ではなく、仕組みへの不安が先に立ったものでした。
ガス屋の窓口は怪しい?無料の仕組みと"後で値上げ"の真相
結論から言うと、使ってみて怪しい点はありませんでした。追加請求はゼロで、無料の仕組みも単純でした。
ガス屋の窓口を運営しているのは、株式会社エネジスタ(東京都中央区)という会社です。2014年設立で、東京の本社のほか静岡・名古屋・高知・福岡・沖縄に拠点があります。テレビCMも流していますが、静岡放送などローカル局が中心です。
社名に心当たりがなく、無料で紹介が受けられる理由もすぐには分かりません。「怪しい」と言われる背景はここにあります。
ガス屋の窓口は、利用者からお金を取りません。お金を出すのは、契約したガス会社です。

利用者がガス屋の窓口を通してガス会社と契約すると、そのガス会社がガス屋の窓口に紹介料を払います。利用者の代わりに、契約先のガス会社が運営費を出す仕組みです。
我が家も、ガス屋の窓口から手数料を請求されることはありませんでした。契約後のやり取りは「ガス会社と自分」だけです。
気になるのは「安くなっても後で値上げされるのでは」という点です。プロパンガスは原油価格や為替の影響を受ける自由料金なので、どの会社に変えても値上げは起こりえます。大事なのは、値上げされたときに相談できる先があるかどうかです。ガス屋の窓口には、契約後の料金を見張る「あんしん保証」があります。
あんしん保証は「永久監視」と「1年間返金」の2本立て
あんしん保証は、2つの保証で成り立つと公式サイトに明記されています。1つは、ガス会社都合の不当な値上げを永久に監視する「永久料金監視保証」。もう1つの「一年間返金保証」は、原油高騰のような業界全体のやむを得ない値上げであっても、乗り換えから1年間は差額を返金するというものです。不当な値上げだけでなく、正当な理由による値上げまで1年間はカバーされます。値上げが心配な人ほど、申し込み前の安心材料になります。
紹介料は、我が家の単価に乗っていなかった
気になるのは、その紹介料がガス代に上乗せされていないかという点です。
プロパンガスは自由料金で、同じ会社でも契約ごとに単価が変わります。契約したガス会社は自社サイトにも料金表を公開していて、我が家と同じ地域・戸建・月10m³までの従量単価は891円(税込)。同じ会社と契約した我が家の請求書は440円(税込)でした。
紹介料が単価に上乗せされているなら、窓口を通した我が家のほうが公開料金より高くなるはずです。実際は逆で、公開料金の半額に近い単価でした。少なくとも我が家では、紹介料はガス代に乗っていません。
契約から1年5か月、単価は1円も変わっていない
契約したのは2025年2月。1年5か月たったいまも、基本料金1,800円・従量単価400円(税別)のままです。以下の画像は、契約直後の2025年3月分と最新の2026年7月分の請求書の料金表欄を並べたものです。

月々の請求額は原料費調整で上下しますが、単価そのものは動いていません。あんしん保証を使う場面は、いまのところ来ていません。
ガス屋の窓口の電話はしつこい?回数と中身の実録
我が家の場合、契約前後で電話は5回ありました。どれも手続きの確認で、売り込みは1回もありません。
着信はすべて0120-800-905、ガス屋の窓口のフリーダイヤルです。相手は毎回同じ担当者で、1回3分前後。日中で出られないときも、その日に何度もかけ直すことはなく、日を改めて連絡がありました。
問い合わせフォームの要望欄に「連絡はメール希望」と書けば、メール中心で進めてもらえます。電話が苦手なら、最初に伝えておくと安心です。
ガス屋の窓口のデメリット・使えない人
ガス屋の窓口の注意点として、利用できない住まいがあります。対応エリア外の地域、集合住宅、オール電化や都市ガスの家庭は、一括見積もりの対象外です。賃貸でも戸建てなら、大家の承諾を取れば使えます。
利用できない物件
- 対応エリア外:全国対応でも、市区町村によっては紹介できるガス会社がない
- 集合住宅:ガス契約は建物単位で大家と結ばれ、入居者だけでは変えられない。大家の承諾が要る
- オール電化・都市ガス:プロパンガスの家が対象なので、そもそも対象外
賃貸で気をつけたいのは、ガス会社を入居者の一存では変えられない点です。集合住宅のガス契約は建物ごとに大家と結ばれていることが多く、自分の部屋だけ別会社に切り替えることはできません。大家に「建物全体で変えてほしい」と交渉する形になります。ガス屋の窓口が向いているのは、我が家のような戸建てです。
対応エリアは、問い合わせの返信で分かります。無料なので、対象かどうかをまず聞くのが確実です。
申込から開通まで|我が家の全記録
2025年2月、夫婦と乳幼児2人で青森県の賃貸戸建てに引っ越しました。新居は給湯が灯油式で、ガスを使うのはコンロだけ。月の使用量は0.8m³ほどで、前に住んでいた都市ガスの家では月1,200〜2,000円でした。
指定業者の料金は、業者の公式サイトの料金表で確認できました。従量単価は1m³あたり957円。引っ越しで家賃が上がるぶん、ガス代まで上げたくない。それが内見の日に動いた理由です。

日付 | できごと |
|---|---|
1/31 | 内見時に管理会社へ「指定業者は使わない」と伝える。同日ガス屋の窓口に問い合わせ |
2/3 | ガス会社2社の提案を受け取る |
2/5 | 電話で調整 |
2/8 | 管理会社の連絡先を伝え、大家の委任状取得を代行してもらう |
2/13 | ガス会社から日程調整の電話 |
2/24 | 引越し当日に開通 |
問い合わせフォームの入力は3分ほどで、名前と物件情報、給湯の方式を書きました。要望欄には「連絡はメール希望」と添えています。
ガス屋の窓口の対応|条件に合った提案が来た

提案はメールで届き、2社が並んでいました。会社ごとに基本料金と従量単価が書き出され、「ガス給湯のお家ならA社、灯油給湯のお家ならB社のほうが料金プランが安くなる」という案内が添えられていました。我が家は灯油給湯なのでB社を選択。設備を最初に伝えたことで、自宅に合った提案を引き出せました。
メールには「ガス供給にあたり費用負担はなく契約の縛りもございません」とも書かれていました。
大家の委任状取得も、ガス屋の窓口が管理会社経由で代行してくれました。自分で大家に連絡したり書類を郵送したりする必要はなく、この面倒をまるごと任せられました。
紹介されたガス会社の対応|豪雪の中、スコップで掘って設置

開通工事は引越し日に合わせて行われました。当日は積雪160cmを記録した青森の豪雪の日で、ガスボンベの設置場所は雪に埋もれていましたが、担当者はスコップで雪を掘りながら設置を進めてくれました。
設置が終わったところで、こちらの用意不足が分かりました。ガスレンジは買っていたのに、コンロとガス栓をつなぐゴムホースを用意し忘れていたのです。動作テスト用に持参していたホースを、ガス会社がそのまま無償で譲ってくれました。料金の安さだけでなく、現場の対応まで信頼できる会社を紹介してもらえたと感じた一件です。
料金比較|指定業者の従量単価は2倍以上だった

同じ地域で従量単価が2倍以上ちがいます。指定業者の957円に対し、契約した会社は440円です。我が家はコンロだけの月0.8m³なので、差は月約414円、年間で約5,000円。指定業者をそのまま使っていたら、この差を毎年払い続けていた計算になります。単価はどちらも税込で、実際の請求にはこのほかに原料費調整が加わります。
ガス給湯で平均的に使う家庭なら、差はもっと大きくなります。日本エネルギー経済研究所石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」による東北6県の平均・月約7m³で計算すると、差は月約3,619円、年間で約4.3万円です。

賃貸戸建てでガス会社を変える方法
知っておきたいのは、賃貸ではガス会社を入居者が勝手に変えられないという点です。変えるには大家の承諾が要ります。ただし戸建ての賃貸なら、この承諾さえ取れれば自分の家だけ切り替えられます。
戸建ては個別契約だから、自分の家だけ変えられる
戸建てのガス契約は建物単位の一括契約ではなく、入居者ごとの個別契約です。大家の同意があれば、自分の家だけ別のガス会社に切り替えられます。他の世帯への影響を考えなくていいぶん、集合住宅より交渉のハードルは低くなります。
内見時・契約前が話を切り出す最大のチャンス
希望のガス会社と契約したいなら、話を切り出すタイミングは内見時か契約直前です。
この段階なら、入居するかどうかの決定権はこちらにあります。不動産屋や大家にも「お客さんを逃したくない」気持ちが働きます。我が家も内見の日に「ガスは指定業者ではなく、自分で選んだ会社を使いたい」と管理会社に伝え、その場で内諾を得ました。
契約後だと「もう契約済み」の相手への提案になり、面倒に思われやすくなります。
すでに入居中なら、検針票と相場の差を添えて相談する
いま住んでいる家のガス代が高いなら、根拠を先にそろえます。手順は2つです。
- 検針票で自宅の従量単価を確認する
- 住んでいる県の平均単価と比べ、差額を書き出す
「県の平均より単価が300円高く、年間で2万円の差があります。ガス会社の見直しをお願いできませんか」のように、数字で伝えられる状態にしてから相談します。大家にとってもガス代の安さは入居者集めの魅力になります。相手にも得がある形で持ちかけると、話が進みやすくなります。
単価の調べ方と県別の相場は、こちらの記事にまとめています。
プロパンガスが高すぎる原因と対策|戸建て・賃貸別に料金を下げる方法を解説
相談先は、管理会社が入っている物件なら管理会社、大家と直接なら大家です。断られたら引き下がる判断も必要で、設備の契約が絡んで大家の一存では動かせないケースもあります。その場合は使い方の節約に切り替え、契約更新のタイミングで改めて相談する道が残ります。
交渉は「お願いさせてください」の姿勢で
大家目線では、慣れない業者を新たに通すのは面倒な話です。だからこそ丁寧にお願いする姿勢が効きます。強気に出ると、大家との関係がぎくしゃくして住みづらくなります。
直接申し込みより、ガス屋の窓口経由が楽だった理由
自分で調べたガス会社に直接申し込むほうが早いのでは、と思う人もいます。我が家の経験では、ガス屋の窓口経由のほうが楽でした。
自宅の条件に合ったガス会社を選んでもらえる
ガス給湯か灯油給湯かなど、家の設備で合うガス会社は変わります。これを自分で見極めるのは難しく、ガス屋の窓口は地域と条件に合わせた提案を出してくれます。
大家からの委任状取得を代行してくれる
戸建て賃貸でガス会社を変えるときの最大の難関が、大家からの委任状取得です。自分で連絡してお願いするのは気が引けますが、ここを管理会社経由で代行してくれます。
複数社の比較を無料でやってもらえる
地域の複数のガス会社から、条件に合うものを選んで提案してくれます。直接1社に申し込むと比較が省かれ、その会社がベストか判断しづらくなります。
「ガス屋の窓口」のよくある質問
Q1. 申込から開通までどれくらいかかりますか?
我が家は問い合わせが1月31日、開通が2月24日でした。引っ越し日に開通を合わせたためで、提案自体は問い合わせから3日後に届いています。
Q2. 大家・管理会社に嫌な顔をされませんでしたか?
我が家は、内見時に伝えた段階でも、切り替えを口頭で確認した段階でも嫌な顔はされませんでした。相手のスタンスにもよりますが、戸建ては比較的話を通しやすい印象です。
Q3. どの地域でも使えますか?
全国対応ですが、市区町村によっては紹介できるガス会社がない場合があります。問い合わせは無料なので、対象エリアかどうかを含めて聞くのが確実です。
Q4. アパート・マンションでも使えますか?
集合住宅はガス契約が建物単位のため、入居者一人の希望では切り替えられません。大家に「建物全体で変えてほしい」と交渉する形になります。この記事の料金データは、その交渉材料に使えます。
まとめ|条件が合う人には固定費削減の近道になる
我が家の結果は、追加請求も強引な勧誘もなし。指定業者の従量単価957円ではなく、ガス屋の窓口経由で440円の会社と契約でき、コンロだけの我が家でも年約5,000円の差になりました。XとYahoo!知恵袋を調べても被害の告発はなく、「怪しい」の正体は、仕組みへの漠然とした不安でした。
少なくとも我が家では、怖がるようなことは起きませんでした。
乗り換えるかどうかは、自分の単価を見てから決めれば十分です。
入力は3分、費用はかかりません。返信で分かるのは、自分の地域に紹介できるガス会社があるかと、いまの単価がその提案よりどれだけ高いかの2つです。我が家はこの2つが分かった時点で、指定業者を使わない判断ができました。
高くなければ、いまのガス会社を続ける理由が手に入ります。高ければ、下げられる金額が具体的に分かります。今のガス代が適正かどうか、確かめるだけでも価値があるのでぜひ一度試してみてはどうでしょうか。
▼ あわせて読みたい

