検針票の請求額を見て、「そんなに使ってないのに、なんでこの金額なの?」と手が止まったことはありませんか。シャワーだけ、台所だけ、日中は家にいない。それでもガス代が思ったより高いと、使い方より先に「何かおかしいのでは」と不安になります。
私も引っ越しでプロパンを使うことになりました。以前は都市ガスで、ガス代を疑ったことは一度もありません。引っ越しのときに自分でガス会社を選んで契約したので、幸い高い請求には悩まされていません。ただ会社を比べるなかで、同じプロパンでも従量単価がまるで違うと知りました。
ガスを使ってないのに高い原因は、大きく3つに分かれます。ガスをまったく使わなくてもかかる「基本料金」、使った量あたりの値段である「従量単価」、そして自分では気づいていない「消費」。使用量が少ないのに請求が高いなら、いちばん疑うべきは従量単価です。検針票のどこを見れば、自分がどのタイプに当てはまるかが分かります。
この記事でわかること
- ガスを使ってないのに高い原因は「基本料金」「従量単価」「気づかない消費」の3つ
- 使用量が少ないのに高いなら、疑うべきは従量単価
- プロパンは会社によって従量単価が3倍近く変わる。出発点は検針票を相場と比べること
ガスをまったく使わなくても「基本料金」は毎月かかる
ガスを1日も使わなかった月でも、請求はゼロになりません。ガスの供給を維持するために、毎月「基本料金」がかかるからです。
基本料金は、メーターの管理や配管の維持にかかる固定費です。都市ガスでもプロパンガスでも発生し、使った量に関係なく毎月同じ額が請求されます。我が家のプロパンでも、基本料金として毎月1,980円がかかっています。
検針票の使用量が0㎥なら、請求の正体は基本料金です。少しでも使っているなら、従量単価が効いている可能性があります。
使用量が少ないのに高いなら、原因は「従量単価」
シャワーや台所でしか使っていないのに請求が高いなら、いちばんの原因は従量単価です。ガス代は「基本料金+従量単価×使用量」で決まります。使用量が少ないのに高いということは、従量単価が高いサインだと考えられます。
プロパンガスは会社ごとに従量単価が違う
プロパンガスは自由料金です。国や自治体が価格を決めているわけではなく、ガス会社が自由に従量単価を設定できます。だから請求額は、契約する会社しだいで変わります。
都市ガスは公共料金に近い扱いで、従量単価が大きくぶれることはありません。プロパンから都市ガスに乗り換えられない地域も多く、東北では戸建ての多くがプロパンです。「引っ越してからガス代が上がった」と感じる人は少なくありません。都市ガスからプロパンに変わったことが理由になっている場合があります。
同じプロパンでも従量単価は3倍近く違った
私は引っ越しのタイミングで、大家さん指定のガス会社を使わず、自分で会社を選びました。指定の会社は従量単価が1m³あたり957円、ガス屋の窓口で選んだ会社は352円でした。
同じ地域で同じ量を使っても、契約する会社が違うだけで従量単価は3倍近く変わります。私は指定の会社をそのまま使わず安い会社を選べたので、高い請求に悩まずに済みました。裏を返せば、指定のまま会社を選ばずにいると、高い単価のまま払い続けることになります。
自分の従量単価が高いか確かめる方法
検針票に載っている従量単価を、住んでいる県の相場と比べれば、高いかどうかが分かります。相場の調べ方と、賃貸・戸建てそれぞれの下げ方は、別の記事にまとめました。
https://chihogurashi-navi.com/blog/propanegas-ryokin-sageru/
「使った覚えがない」のにメーターが動いている場合
使用量が0ではなく、思ったより数字が入っているときは、自分では意識していないガスの消費を疑います。心当たりがないのに使用量が伸びる原因は、主に2つです。
給湯器の追い焚き・自動保温
お風呂の設定によっては、湯温を保つためにガスが自動で燃えていることがあります。追い焚き機能や自動保温をオンにしていると、お湯を使っていなくても、設定温度を維持するためにガスを消費します。まずは給湯器のリモコン設定を確認してみてください。
ガス漏れが疑わしいとき
だれも使っていないのにメーターが回り続けるなら、ガス漏れの可能性があります。この場合は自分で対処しようとせず、契約しているガス会社に連絡してください。安全に関わるので、少しでもおかしいと感じたら早めに相談するのが確実です。
ガス代が高かったときにやること|賃貸と戸建てで違う
プロパンガスは、基本料金も従量単価も会社ごとに決められています。安い会社に変えれば、単価だけでなく基本料金も下がることが多いです。「基本料金が高い」「従量単価が高い」どちらのタイプでも、やることは同じで、まず自分の会社の料金を相場と比べるのが出発点です。
ただし、実際に会社を選べるかは住まいで変わります。戸建ては自分でガス会社を選べますが、賃貸は大家さんや管理会社が契約しているためです。
戸建てなら、ガス会社を比較して料金の安い会社に切り替えられます。賃貸でも、交渉や相談で下げられる余地はあります。具体的な手順は対策記事にまとめているので、こちらを読んでみてください。
https://chihogurashi-navi.com/blog/propanegas-ryokin-sageru/
私も大家さん指定の会社をそのまま使わず、無料の比較サービスで安い会社を選びました。戸建てに住んでいて、いま高い会社と契約しているなら、同じように従量単価の安い会社へ乗り換えられます。まずは今の単価が相場より高くないか、無料で確かめてみてください。
申し込みから開通までの流れや、実際にどれだけ安く契約できたかは体験談にまとめています。
ガス屋の窓口の口コミ・評判は?怪しい・しつこいの真相を実際に使って確かめた
長期の不在やほとんど使わないなら「閉栓」も選べる
出張や単身赴任で家をほとんど空ける、別荘としてたまにしか使わない。こうした場合は、ガスの契約を一時的に止める「閉栓」を検討できます。
開栓したままだと、まったく使わなくても基本料金がかかり続けます。長期間使わないと分かっているなら、閉栓で基本料金を止められるのが利点です。再びガスを使うときは開栓の連絡をすればよく、手続きはガス会社への電話で済みます。ただし開栓・閉栓に手数料がかかる会社もあるので、契約先に確認してから判断してください。
「ガスを使ってないのに高い」に関するよくある質問
お風呂しか使ってないのにガス代が高いのはなぜですか?
お湯を沸かすガスの消費は、思ったより大きいためです。とくに冬は水温が低く、同じ量のお湯を沸かすのに夏より多くのガスを使います。それでも高すぎると感じるなら、従量単価が高い可能性があるので、検針票の単価を相場と比べてみてください。
ガス代が急に高くなったのはなぜですか?
使用量が増えていないのに急に上がった場合は、従量単価の値上げが理由のことがあります。プロパンガスは自由料金なので、原料価格の上昇にあわせて単価が改定されることがあります。検針票で先月と単価が変わっていないか確認してみてください。
使っていないのにガスメーターが動くのはなぜですか?
だれも使っていないのにメーターが回るときは、給湯器の自動保温でガスが燃えているか、ガス漏れのどちらかが考えられます。追い焚きや保温の設定をオフにしても止まらないなら、自分で対処せずガス会社に連絡してください。
ガスを使わなくても料金はかかりますか?
かかります。ガスを1日も使わなくても、契約して開栓した状態なら基本料金が毎月請求されます。基本料金をなくすには、契約を止める閉栓の手続きが必要です。
まとめ
ガスを使ってないのに高いと感じたら、まず検針票の「使用量」と「従量単価」を見てください。
ガスを使ってないのに高い原因は、この3つ。
- 基本料金:使わなくても毎月かかる固定費。都市ガスもプロパンも共通
- 従量単価:使用量が少ないのに高いなら、いちばん疑うべき原因。プロパンは会社ごとに違う
- 気づかない消費:追い焚き・自動保温、まれにガス漏れ
使用量が少ないのに請求が高いなら、従量単価を疑うのが近道です。プロパンガスは会社によって単価が大きく違い、我が家では大家さん指定の会社が957円、選んだ会社が352円で3倍近い差がありました。まずは自分の検針票の単価を相場と比べるところから始めてみてください。
